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| 日経流通新聞(2002.08.27) |
| フードビジネス「味な戦略」三井物産 九州の焼酎メーカー育成 |
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| 決戦前夜」と「天王山の涙」を持つ中村氏 |
三井物産が九州各地の中小焼酎メーカーの活性化に取り組んでいる。地元以外であまり知られていない逸品の名称やパッケージなどを変え、物産の独自商品として大都市の居酒屋、バーなどに供給している。まだ年商5、6億円の小規模事業ながら、中間流通業者がメーカーを育てる点が関係者の注目を集めている。
この「焼酎ルネッサンス事業」では現在、麦、イモなどで造った本格焼酎をそろえる。納入価格は一本1400〜7000円と一般的な焼酎の1.5〜2倍。それでも居酒屋チェーン、ちゃんと(東京・港)などで客に人気。
今のラインアップ(三十一品目)になった昨年12月以降、売上高は前月比二ケタの伸びが続く。
きっかけは一人の商社マンの転勤だった。九州支社物資開発事業部の中村鉄哉マネージャー。もともとは特に焼酎を好まず、一本5万円の希少品をごちそうされてもうまいと感じなかった。が、1999年秋に九州勤務となり、焼酎かすリサイクルの事業化調査で走り回るうち「焼酎の種類が豊富かつ美酒ぞろいだと知り、目からうろこが落ちた」。
その際、中村氏が注目したのが、九州にある約500の焼酎メーカーで全国的に著名なのは「いいちこ」の三和洒類(大分宇佐市)など一握りである点。大半は製品力を持ちながらマーケティングカが足りず、認知度が低かった。
消費者が好む焼酎をつくり、大都市で通用するブランド品に育てる事業は成り立つ−−。中村氏の提案は社内を通り、99年10月にプロジェクトが動きだす。まず市場に想定している東京、大阪などから福岡に転勤したサラリーマンやその子女100に約20品目のイモ焼酎を飲ませ、知名度やボトルの外観、味の評価などを調ペた。
最も人気の高かった「石蔵」を原料厳選、貯蔵期間の長期化などで品質を高めて従来価格の1.7倍(2500円)に引さ上げ、99年12月から九州の地場居酒屋チェーンなどに供給し始めた。業務用に販路を限定したのは「小売店より事業への賛同を得やすく、
思い入れを込めて売ってくれると考えたため」(中村氏)。読み通り、着実に販売を伸ばした。
2000年秋には二百人のモニターを集め、麦・米焼酎の好みを調査。それをもとに品目数拡大に取り組んだ。一品目あたり的300のサンプルを用意してもらい「においが強く飲みにくい洒」との先入観を払しょくできる風味に仕上げた。
最終的に約200のメーカーと接触したが、口銭率を低くし、メーカーの収益力を上げたことで物産の独自ブランド化への反発はなかった。
現在ではメーカー11社が製造、卸免許を持つ業務用酒販店など15社を通じて飲食店に供給する。小売店での取り扱いを望む消費者も多く、今年6月から三陽物産(大阪市)、カクヤス本店(東京・北)が同チャネルも受け持つ。3年後に年商20億円という目標は「十分達成可能」と自信満々だ |
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