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| 日本経済新聞(2003.07.18) |
| 焼酎人気 すそ野を広く |

「九州焼酎王国」は首都圏などを中心に5万部の販売を目指す |
九州の焼酎を首都圏に売り込み、焼酎ブームを演出した三井物産九州支社が新たな拡販に乗り出した。九州各県の焼酎を紹介するガイドブックを企画したほか、扱う焼酎も増やす計画。日本政策投資銀行の調べによると、焼酎ブームは拡大傾向にある。三井物産九州支社は「ブームでは終わらせない」と意気込んでいる。
このほどタウン情報誌を発行する出版社、プランニング秀功社(福岡市、緒方邦博社長)と組みガイドブック「九州焼酎王国」を企画、全国で販売する。焼酎メーカーの探訪記や八百十九種の焼酎を紹介するカタログを掲載した「九州焼酎本の決定版」としている。百十六ページで価格は千円。首都圏、近畿圏などを中心に五万部を目指す。
焼酎ブームは依然として拡大傾向にあり、首都圏などでもファンが増えている。政策投資銀行南九州支店が先月まとめたアンケートによると、鹿児島・宮崎県の各メーカーは今年度の出荷量が平均十七%伸びるとみている。主に首都圏向けだ。
小売業でも焼酎への期待は大きい。福岡三越は九州の本格焼酎を集めた初の販促イベント「九州の焼酎まつり」を十四日から開催しているが(二十一日まで)、人気銘柄を集めた百貨店ならではの企画で滑り出しは順調だ。「森伊蔵」など入手困難な焼酎三十種を集めた数量限定のセット(六万円)は十四日に即日完売。人気の高さを見せつけた。
三井物産は「焼酎ルネッサンス」と名付けた事業で現在の焼酎ブームを演出してきた。九州各県のメーカーに働きかけて新開発した焼酎を首都圏で販売している。これまでは芋焼酎が主力だったため、年内には米焼酎のメーカーと新たに組んでラインアップを増やす予定。今年度の売上高は前年度比三十%増の八億円を見込んでいる。
ただ、九州の人気焼酎は東京などの飲食店で入手困難ということもあり、「高嶺の花」というイメージも強くなってきた。ガイド本の出版は、他の九州焼酎も紹介することで、一部の銘柄に偏りがち人気を分散する狙いもある。仕掛け人の一人、三井物産九州支社の中村鉄哉マネージャーは「一過性のブームでは終わらせられない」と強調する。 |
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