ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン348号(2006.04.06)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記

今宵の逸品
「霧の封印」繊月酒造株式会社
本格米焼酎25度、日本国内価格2500円

本格焼酎の良さは面倒なルールはなくてもどのようにでも楽しめるところ。「違う違う、お湯が先ー」なんて怒る人もいるけど蔵元お薦めの「飲み方絶対ルール」なんてものにはまだ出会ったことがない。なにせこちらの一番大きな変化要因は1に体調の変化、2に料理や季節変化、3に飲みたい酒のかなり大雑把なタイプ分類があり、4にその時々の金銭感覚、5か6辺りに「さてどうやって飲もうか」と思案する。

つまり二日酔いの翌日と丸2日禁酒した日では飲みたい酒も変わるもの。折々の食するもので飲みたい酒やレベルがだいたい決まり、さてさてどうやって飲もうかと思案する。でもこの最後に良き酒、悪き酒の明暗が分かれるもの。

米焼酎は水割りかオンザロックというのが定番だが、湯割にすると微妙にブレンドされた古酒がズンズンと前に出てきて意外な個性を知ることもある。写真のような日本酒の酒器などを敢えて使い、氷と混ざらない状態で5:5で割った「冷や焼酎」などこれからの季節にはお薦めの飲み方スタイルである。

米焼酎でも特別なものはメロンや青林檎のような香りを感じるものもある。ロックで楽しむよりもはるかに味わい深い奥行きが広がり、同じ銘柄でも豊かな香りと味が楽しめる。冷酒スタイルで米焼酎をお勧めすると「これ、なんて後味の旨い酒なんだ」って日本酒と誤解する方も多い。どうやって飲むかは優先順位5か6ながら毎回の思案のしどころ。まずは今宵の一献から定番ルールをはずしてお試しください。
プロフィール/菱沼 勇人

オーバルワン代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。1961年神奈川県生まれ、慶應義塾大学在学中の84年に学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。情報通信など大手企業の商品・サービス開発や事業開発に20年以上従事、数多くのヒット商品を手掛ける。毎日数万行の消費者購買履歴をネット経由で取り寄せ、販売事実を基礎にした現場改善で繁盛店づくり、ヒット商品づくりに貢献する。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追及する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。