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| NYジャピオン349号 (2006.04.13) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |

今宵の逸品
「平八郎」京屋酒造有限会社
本格米焼酎25度、日本国内価格2200円(税別)
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宮崎県日南市の京屋酒造は天保年間(1834年)創業という宮崎でもっとも古い歴史を誇る老舗の蔵である。自家農園を持ち、芋の植え付けから社員が総出で行っているため、仕込みの意気込みからしてまったく違う。
あいがも農法で作られた自家米による一次仕込み。昔ながらの大甕仕込みにこだわり、土に埋めた甕で自然な対流で発酵が進む二次仕込み。ここで使うボイラーは昭和初期から使い込んだ年代モノで「コルニッシュタイプ」と呼ぶらしい。
柔らかなスチームを使って蒸留された原酒はそのままでもとても優しく、香り高い。NHKの朝の連続TVドラマ「わかば」の舞台になった手作り蔵の生産量はせいぜい3千石というから一升瓶で30万本しかとれない。本当にとても小さな蔵である。
先日1月24日の朝日新聞には「平八郎」という商品がフランスのボルドーで飲まれているという記事が載り、海外市場を伸ばしたいという意気込みの蔵が増えてきたそうだ。
まさに「焼酎は世界へ」である。フランスでは「ショチュ」ではなく「ショシュ」と発音されるためそろそろ世界標準のスペルを考えた方がいいかもしれない。
プロフィール/菱沼 勇人
オーバルワン代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。1961年神奈川県生まれ、慶應義塾大学在学中の84年に学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。情報通信など大手企業の商品・サービス開発や事業開発に20年以上従事、数多くのヒット商品を手掛ける。毎日数万行の消費者購買履歴をネット経由で取り寄せ、販売事実を基礎にした現場改善で繁盛店づくり、ヒット商品づくりに貢献する。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追及する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |
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