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| NYジャピオン354号(2006.05.25) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |
今宵のマメ知識「平八郎の裏ラベル」
宮崎県の芋焼酎、平八郎の原材料名に注目 |
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日本国内では5月1日に新酒税法が施行された。焼酎についても増税である。加えて「乙類」「甲類」という文言が消えて「単式蒸留しょうちゅう」「連続式蒸留しょうちゅう」という分類となった。「本格焼酎」はいわば酒類分類名称でなく呼称であるから、表記はできるものの裏ラベルは本来正確に記する必要がある。
大手酒造メーカーがつくる甲乙混和の焼酎などは次のように変更することも可能である。「連続式・単式蒸留しょうちゅう混和」。「それから」や「鍛高譚」などがこのようなカテゴリーとなる。
加えて裏ラベルで楽しいのは「さつまいも」の表記である。宮崎のメーカーにとっては薩摩イコール鹿児島であるから「サツマイモ」ではなく「甘藷(かんしょ)」と表記している銘柄が多い。
鹿児島も宮崎も芋焼酎の本場なので、対抗意識がこんなところにも見て取れる。さらに加えるなら、そもそも鹿児島では「サツマイモ」のことを「唐芋(からいも)」と呼んでいたらしい。中国(唐)から伝来した芋が鹿児島から全国に広がり「サツマイモ」となったという。中国からの輸入冷凍芋を原料に使うメーカーは「カライモ」とでも表記すべきかもしれない(笑)。
米国の輸出されている焼酎に表記されている「SOJU」についてはまたの機会に詳しく書くことにしよう。
プロフィール/菱沼 勇人
1961年神奈川県生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追及する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |
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