|
|
| ←前の記事へ・TOPICS一覧に戻る・次の記事へ→ |
| NYジャピオン357(2006.06.15) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |
今宵の逸品 河童の誘い水
宮崎県・京屋酒造有限会社、本格芋焼酎、20度 |

20度なのにSOJU表記のない本格焼酎
今年のモンドセレクションで「最高金賞」を受賞。 |
米国に輸入されている焼酎にも「SOJU」と表記されたものとそうでないものがある。ご存知のとおり米国ではアルコールの取扱いには小売店でも飲食店でもライセンスが必要であり、特にアルコール度数の高い蒸留酒を提供する飲食店の場合には、ハードリカーライセンスが必要である。
「SOJU(韓国焼酎という意味)」表記されたアルコール度数24度以下の穀物を原料とする蒸留酒についてはこのライセンスが不要で、日本酒やワインと同じように蒸留酒が楽しめる。韓国系ロビイストの活動により勝ち得たカリフォルニア州の特例であり、ニューヨーク州でもソフトリカーライセンスで販売できる地域がある。
結果、日本の焼酎もめでたくSOJU特例を利用し、度数調整した商品が多銘柄輸入されることとなった。
消費者にとっては「SOJU」と表記されていること自体あまり意識されていないことは確かであるが、実はあの「いいちこ」にはこの表記がない。
"グローカル"(グローバル+ローカル)を標榜する三和酒類ならではの判断と想像するが、「韓国焼酎」のラベルを自社製品に着せるよりも中身のオリジナル性を選び、販路は狭めても支持者を得ようという意気込みがある。
もっとも今や韓国系社会抜きには、日本食業態を語れない面もあるが、度数1度の調整にはとどまらない本格焼酎づくりの誇りがここにある。
プロフィール/菱沼 勇人
1961年神奈川県生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追及する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 | |