| ←前の記事へ・TOPICS一覧に戻る・次の記事へ→ |
| モノマガジンNo.544(2006.07.16発売号) |
甘夏の風(あまなつのかぜ)
ブルーベリーの園(ブルーベリーのその)
白桃の露(はくとうのつゆ)
柚子さやか |
窓の梅酒造(佐賀・久保田町)リキュール類(7度)1,300円(税別)
⇒http://www.rakuten.co.jp/sakashodouraku/ |
 |
窓の梅酒造(佐賀・久保田町)嘉瀬川のほとりに佇む、創業元禄元年(1688年)の創業、300年あまりにもなる蔵元、佐賀県の最古の酒造でもある。国産麦を使用した麦焼酎はリキュールベースとして最適。
低アルコールだから製氷機に入れて凍らせれば
フローズンスタイルで楽しめる。
もしくは瓶ごと冷やして白ワインスタイルで。
|
「和」製本格リキュール、略して「和リキュール」が注目されている。「味醂」というと調味料のイメージであるが本場三河の味醂など蔵元のつくる本格派はリキュールとして楽しめるものがある。昨年「蔵元梅酒」を利き酒した中では焼酎や日本酒ベースのものなど様々あったが味醂ベースのものが印象的であった。そもそもハチミツや砂糖などで加糖する必要がないせいか後味がよい。調味味醂、本味醂のほかに「本格味醂」というカテゴリーがあっても良いのではなかろうか。
逆に日本酒の蔵のつくるシャンパンのような「生にごり」など、あえて酒税分類にこだわらずリキュールのカテゴリーで勝負する酒などもある。香料と甘味料を加えれば簡単に作れるリキュール類の中で、あえて一線を越えた本格派のリキュールは蔵元ならではの個性を発揮できる分野でもある。
本格焼酎ベースの代表銘柄は「柚子小町」。生産量が少なくネットでも1年以上も品薄が続く人気商品であり、このカテゴリーでは他社でも続々と新製品が投入されている。ブルーベリー、白桃、甘夏、金柑、兵平衛酢、梅、かぼすなど、どれも「癒し系」の味わいで低アルコール、無添加が基本である。
本格焼酎は甲類と比較して焼酎自体に個性があるだけに果実の酸味や苦味、甘味と衝突しやすい。加えて通常の商品に比較して、果実を漬け込んだり果汁分を加えたり、濾過も必要なため自ずと製造原価も高くなる。蔵元の「和リキュール」と「本格味醂」、どちらもリキュールの新境地である。 |
プロフィール/菱沼 勇人
オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。慶応義塾大学在学中の84年に学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。情報通信など大手企業の商品・サービス開発や事業開発に20年以上従事、数多くのヒット商品を手掛ける。毎日数万行の消費者購買履歴をネット経由で取り寄せ、販売事実を基礎にした現場改善で繁盛店づくり、ヒット商品づくりに貢献する。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |