ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン369号(2006.09.01)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
今週の逸品 伝心傳
 鹿児島 錦灘酒造 本格芋焼酎20度

NYジャピオン
使っている仕込水もすばらしいのに、蔵元が瓶詰め水に
最高の鉱泉水を探し求めて使用している珍しい焼酎。
日本では「酸素ブーム」である。酸素スプレー、酸素チャージ機能付きエアコン、酸素濃縮機、食べる酸素(錠剤)まである。中でも「酸素水」が人気である。7月7日付の東京新聞には「マルエツ」全店における6月の販売本数ランキングで5位と10位に酸素水がランクされていた。

通常の飲料水の10倍〜15倍の酸素を添加したカナダ、ドイツからの輸入品である。アンチエイジングやデトックスの流れか、酸素チャージすることがすでに日常に入り込んでいるようである。日本の水の輸入量はすざまじい伸びで、対抗する東京都水道局は超高度浄水の水道水をアピールするため、ペットボトル飲料「東京水」まで発売した。

焼酎の割り水には蔵元使用の鉱泉水などを使用するのが一番であるといわれる。発酵の工程においては微量のミネラルが酵素の働きを活性化させることからも、ほどほどの軟水でほどほどに水の分子(クラスター)が小さい天然水がよい。

しかしながら極端すぎるのも駄目で、クラスターのあまりに小さいものは、焼酎自体の個性が穏やかになりすぎるものもある。

さて、「酸素水」、これははっきりいって焼酎の割り水としてはすすめない。日本人全国的に「酸欠」であるが、焼酎を飲むときぐらいは酸素のことを忘れないと、味わいを破壊することになる、芋焼酎を「東京水」で割って、翌朝寝覚めに「酸素水」を飲めば、プラスティックな生活のでき上がり!
プロフィール/菱沼 勇人

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。