ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン377号(2006.10.27)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
NYジャピオン

今週の逸品「一刻者」(いっこもん)鹿児島/小牧醸造/本格芋焼酎25度

芋麹で仕込んだ芋原料100%の"いも全量"焼酎。一般の芋焼酎が米麹を使用するのに対して、あくまでも全量芋にこだわった。

LA、サンフランシスコ、アトランタを経由して来週は半年ぶりにNYに入る。ホテル生活も1週間を超え外食ばかりが続くと、そろそろ醤油の味も懐かしくなるというのが常であるが、こちらは外国人経営の日本食レストラン巡りを楽しみとしているため、和食の禁断症状はまったくない。

今回初めて訪問した、KOI RestaurantはNYの40番街にもあると聞くが、LA店の活況には正直おどろいた。KATANAをリーダーとするLAトレンディ!レストランのカテゴリーでも特に妖しげな色気に溢れ、成熟した大人社会の危うげな香りがある。金曜の夜というのもあったのであろうが、間違いなくロンドンやNYではなくLA独自の空気感がそこにはあった。

近くのテーブルを見渡すと3組中2人の女性は熱燗を楽しんでいる。酒メニューも30種近くありGINJOも数多い。アレンジされた寿司は辛味が強かったり、米をバターソテーしてオーブンで焼いていたりと、どちらかといえば清酒よりも焼酎との相性がよさそうである。

六本木は赤坂は、既に大人の街としての秩序が失われてしまったのかもしれないが、銀座や丸の内近辺にこのようなレストランが出現しても良いのではないかと思う。成熟した大人社会の艶色レストラン、そろそろ日本にも一軒欲しいところである。雑誌"LEON"風に言えば「艶色ニキータは熱燗で口説け!」なんてタイトルになるのかもしれない。

プロフィール/菱沼 勇人

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。