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| ロサンゼルスの生活情報誌 Lighthouse(2006.11.01) |
| 焼酎つれづれ日記 第1回 |
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本格焼酎の定番といえばオンザロックもしくは水割りであろう。しかしながら実は同じ銘柄でも割り方次第で様々な表情を見せる。「前割り」や「和水」など水となじませる方法、お湯割りなのか湯煎なのかでも味わいは異なる。その日の体調や料理によって割り方を変えるのも楽しい。最初は薄い水割りやクラッシュアイスで、食が進むほどに水割りを段階的に濃くして、最後はロックや湯割りでなんてことができる。いわば「水のカクテル」とも呼べる自由度が本格焼酎にはある。いい酒を見分ける一番よい方法はかなり薄く割って味わいや香りがしっかり感じられることかどうかで分かる。
「生(き)」で一番のお勧めが「河童の誘い水」である。この銘柄はキューブアイスを二つほど入れたロックがいい。飲みすすむほどにキューブアイスを追加する必要はなくなり、常温の生(るび:き)が心地よくなってくる。氷満杯のロンザロックではなく生に近づくにつれてその酒の本質が見えてくる。素性は明らかで明朗快活、伸びやかな柑橘系の香りが鼻腔をくすぐり、翌朝の爽快感はどの焼酎にも勝る。先日一夜で4人で5本空けた幻の焼酎。
(商品紹介)
今年のモンドセレクションで「最高金賞」を受賞した名品。天保5年(1834年)創業の蔵元は宮崎でもっとも古い歴史を誇る。三角棚による手麹づくり、甕仕込み、年代もののコルニッシュボイラーを使った蒸留など昭和初期にタイムスリップしたような蔵には酒の精霊が宿っているようである。NHK朝の連続テレビドラマ「わかば」では村上酒造としてロケ地に選ばれた。
写真1)土に埋められた甕は場所により埋められる深さも異なる。
写真2)昭和初期から使用するコルニッシュボイラー。柔らかなスチームにより優しい味わいに仕上がる。
写真3)KATANA
河童の誘い水が飲める店
8439 W. Sunset Blvd., West Hollywood,
CA
90069
筆者プロフィール
菱沼 勇人
SSI認定の酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー。SSI東京支部役員。
1961年生まれの45歳。慶応大学在学中に学生ベンチャーで起業、98年にオーバルワン株式会社を創業。情報通信など大手企業の商品・サービス開発や事業開発に20年以上従事、数多くのヒット商品を手掛ける。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE
Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)認定。 |
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