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| NYジャピオン381号(2006.11.24) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |

今宵の逸品・・・「甕雫 極」宮崎/京屋酒造/本格芋焼酎20度
「甕雫 極」は合鴨農法で作った無農薬の米と自家農場で栽培された
朝採れ甘藷でつくられたもの。なんと容器は大理石の甕 |
森伊蔵から10年古酒「森伊蔵 楽酔喜酒」が新発売となった。発売といっても売っているのはJALのシカゴ線、それも来年1月だけの1カ月間機内限定販売と高島屋、山形屋だけとのこと。まるで配給だ。
限定レアものでは「甕雫 極」も人気である。昨年11月15日が受付日だったので深夜0時にトライしたが蔵元サイトへのアクセス不能状態、翌日チェックすると限定100個は当然ながら売り切れとなっていた。オークションサイトでの転売を狙ったプロ集団でもいるのかしらと勘ぐりたくもなる。ブローカーの暗躍する世界であるからこそ、蔵元としては適正な価格で消費者に直接販売できるよう配慮しているのであろう。
「森伊蔵」など幻銘柄に共通しているのは三角棚での手麹仕込み、甕つぼ仕込みということ。芋の皮むき工程などが丁寧だからこそ甕の中で発酵する「もろみ」の色がとてもきれいである。土に埋められた甕での仕込みは強制的な温度調整がしにくいため、自然な対流で力強い発酵をする。甕を埋める深さまでが一つひとつ違うというから、これぞ先人の知恵である。
味わいはとてもクリーンで清涼感があり、余韻は短い。香りに共通するのは柑橘系の華やかさ。オンザロックが定番だが、どうせなら「生(き)」か直燗で愉しみたい。
ちなみに、「森伊蔵」は経験では高島屋の抽選会がもっとも確立は高く、今まで2本ばかり当選している。1月帰国予定の方はシカゴ経由のJAL便でどうぞ(3万6千円也)。購入が確約できるものではありませんが。 |
プロフィール/菱沼 勇人
1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 | |