ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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モノマガジンNo.554(2007年1月16日発売号)
酒匠 菱沼勇人の 焼酎道
「壱岐焼酎協業組合」柚子小町(ゆずこまち)
柚子小町
「柚子胡椒」は隠れた人気商品で、決してメジャーヒットにはならないが根強いファンが多い。地鶏の串焼き屋で鳥のササ身にのっていたり、むかし美人だった女将の手作り胡麻豆腐にちょこんとのっていたりする。もちろん我が家でも鍋の季節の定番であり、自家製イカの塩辛にはなくてはならないものである。情けないが「鍵屋」の柚子胡椒が切れるとちょっと機嫌が悪い。

加工食品では柚子味噌の明太子とか、古木の柚子から作った「ゆずポン」など数え上げればきりがないほどたくさんある。隠し味としても秀逸だから加工食品に少量使われただけでも印象ががらりと変わる。

焼酎世界の「柚子」の代表選手といえば『柚子小町』だ。本格焼酎をベースに天然柚子果汁をふんだんに使ったリキュールでアルコール度数も7度と低く、香料、着色料、保存料など一切無添加のとても優しい味わいである。「癒し系・和リキュール」として中京地区から人気に火がついて大ヒット商品となったが、今年の4月ごろから柚子果汁の不足から出荷が追いつかず、欠品状態が続いていた。その打開策としてシークワーサー果汁を加えて新規投入した姉妹商品『柚子小町S』が誕生。こちらも新たなファンが生まれ品薄解消にはつながらなかった。

どこを探してもないことから、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の"mixi"で2200人以上の『柚子小町・柚子小町S』ファンのコミュニティまで立ち上がった。

各社からも柚子リキュールが相次いで発売されたものの『柚子小町・柚子小町S』のヒットに追従できるものはなく、果ては「柚子式部」なんて怪しい商品まで出てきた。昨年の裏作から一転して今年は柚子の豊作年らしい。すでに今年の天然果汁で作られた『柚子小町』が市場に出始めた。蔵元もほっと一息であろう。

http://www.rakuten.co.jp/sakashodouuraku/index.html

全国のDeLiでも販売中。グリーンDeLi(札幌店、錦糸町店、博多店)、DeLi(台場店、後楽園店、なんば店、梅田店ほか)では売り切れも出るほどの人気商品。

(写真)左から順に「ゆず可憐」「柚子小町S」「柚子かをる」「柚子さやか」。これらの柚子リキュールはそれぞれに特徴があり飲み比べをしても楽しい。「ゆず可憐」は白木屋や笑笑など大手居酒屋チェーンでも楽しめる。
プロフィール/菱沼 勇人

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。