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| NYジャピオン386号(2007.01.01〜11) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |
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今宵の逸品「金冠寿」/京屋酒造(宮崎)/金柑リキュール20度/500ml
冬の果実である金柑の実を甕仕込みの麦焼酎に「どんぶり仕込み」で漬け込んだ焼酎リキュールの代表。ちなみに「フレンチ75」はジンに砂糖、レモン果汁を加えてシェイクし、シャンパンを満たしたロングカクテル。 |
明けましておめでとうございます。
昨年はコラムのお陰様でワープロ変換機能がIT仕様から焼酎仕様に急激に変化した。「工事」と入力したつもりが「麹」に変換されるのは日常茶飯事、焼酎以外の仕事をしていると学習機能をたまにはリセットしたくなる。
加えて最近はヒアリング能力までおかしくなってきた。沖縄でバスに乗っていると「次は小中学校前」のアナウンスに「どうしてこんなところに焼酎学校が?」なんて勘違いをする始末。まるでミミガー(豚耳)の泡盛漬けである。
焼酎漬けといえば、最近韓国へ行った友人からもらった朝鮮紅人参を米焼酎に漬け込んでいる。強烈な香りと色だが、なかなかに美味しい。蔵元製品では自家製に近い「どんぶり仕込み」と呼ばれる果実モノが美味しい。金柑、平兵衛酢、カボスなど果実そのものを皮を剥かずに焼酎原酒に漬け込んだものである。浸透圧の関係で果実の香りやえぐみなどがなく天然自然の味わいとなる。
漬けた果実はそのまま引き上げて廃棄しているのだから、単に瓶詰め水で割る本格焼酎よりも原料費の高い贅沢なリキュールとなる。このような自家製リキュールや蔵元リキュールをシャンパンで割れば「フレンチ75」風に楽しめる。パーティーに最適な焼酎カクテル、一度お試しを。 |
プロフィール/菱沼 勇人
1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |