ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン398号(2007.03.30〜04.05)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
NYジャピオン
天狗風櫻の郷醸造合名会社(宮崎・北郷)/本格芋焼酎37度、720ml
「ロバートソンキー」では珍しい日本人経営者「杉さ和」で見つけた甕貯蔵4年の芋焼酎。すぐまた来ることになりそうなので、ボトルキープしてしまった。

先日タイ、シンガポールに出張した。シンガポールは1泊足を伸ばして視察に行ったが、この地の日本食ブームがすごい。リバーサイドウォークの再開発地区「ロバートソンキー」周辺に和食村ができている。炉端焼き、居酒屋、寿司、焼肉、てんぷら、もんじゃ焼きまである。業種は多様で現地の人に聞いても、なぜこれほどまでに和食店が集結したのかは不明とのこと。「SATSUMA」という焼酎専門の居酒屋まである。

多くの店に共通するのが日系の経営ではなく中華系の経営であるということ。スタッフも日本語を流暢に話すが、聞けばほとんどが中華系。まるで中華系によるリバーサイドの「和食テーマパーク」である。NYやLAのフュージョン系ではなく極めてまっとうな和食スタイルで、味わいにおいても清酒、焼酎のラインナップにおいても、日本と遜色ない。日本人なら間違いなく日本人経営者による店と思い込むに違いない。

シンガポールは「アジアのショウルーム」といわれるが金融の中心地であるとともにアジアンフードの集積地でもある。カジノ建設も始まり、その経済効果に期待も大きい。

当地で知り合った飲食店経営者が、今週来日した。「SHUNJUU」「SATSUMA」を経営する若い中華系の女性であるが、4時間ほど新宿の焼酎居酒屋で世界の和食ダイニングシーンについて語り合った。5月には焼酎をテーマにしたちょっとしたイベントをシンガポールで開催することに。次々と決まっていく出張日程であるが、今年はアジア方面も増えそうである。
プロフィール/菱沼 勇人

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。