ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン410号(2007.06.22〜28)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
NYジャピオン,岩窟王
今宵の逸品岩窟王
宝酒造株式会社(宮崎、黒壁蔵)本格米焼酎25度/720ml

清酒の吟醸酒と同じレベルの精米歩合55%までに磨いた米から作った米麹のみを使用。1年を通して15〜16℃の温度を保つ洞窟の中で貯蔵されている。
先日「プロ・テイスター」としてお仕事をいただいた。「極上の梅酒」というムック本で、百銘柄の梅酒をプロのテイスター10人で10銘柄ずつ試飲し、実名入りでコメントを掲載するとのこと。

メーカー各社が情熱をかけて作った梅酒である。当然のことながら試飲は真剣勝負となる。これが思った以上に大変であった。梅酒は清酒や焼酎と異なりエキス分がかなり多い。2、3種類も試飲すると舌はねっとりと甘みやエキス分を吸収し、水をいくら飲んでも梅酒の味わいに。水ではリセットできないとフランスパンを買っていただきコメントを続けたが、記入欄が多いこともあり、たったの10銘柄でも2時間以上もかかってしまった。

ワインのプロ・テイスターともなると1日100銘柄程度は当たり前。週に千銘柄試飲するのがプロというものらしい。まだまだである。

蔵元を訪問し、原酒をテイスティングする場合などには、劣化サンプルが10のうち1つだけ入っているなんてこともある。「これはいいですね」なんて言ったら、その時点でテイスター失格となる。先日のとある研修会では1%水溶液のサンプルで、酸の種類などをきき分けるものがあった。微妙な味わいをきき分けた後で水道水をテイスティングするとあまりの塩素濃度に驚く。味覚も嗅覚も、鍛えれば鍛えるだけ強くなることを信じて、まだまだ研修中である。

プロフィール/菱沼 勇人

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業、98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。