ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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「幻の焼酎ルネッサンス」
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NYジャピオン412号(2007.07.06-12)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
NYジャピオン
両会ともゲストとして渡邊眞一郎社長が参加。「ワインのシャトーのように農業としての焼酎づくりに取り組む」-----宮崎でもっとも古い歴史を誇る蔵である。
今宵の逸品平八郎京屋酒造(宮崎、日南)
本格芋焼酎20度/原材料:甘藷、米麹

先日は5泊ほどニューヨークに滞在し、デギュスタシオンディナーの解説をした。ゆったりと焼酎とお料理との相性を楽しむ会では、様々な割り方、温度帯、スタイルで、5銘柄ほどの焼酎の特徴と味わいの広がりを楽しんだ。

「酒蔵」でのベストマッチは芋焼酎「河童の誘い水」とアーモンドの衣で包まれた海老真丈で、なぜかアーモンドの香りとバターのような香ばしい感じがふくらむ。まるでピーナッツバターのように感じるから不思議である。

「サチコズ・オン・クリントン」でのベストマッチはなんといっても芋焼酎「平八郎」とフォアグラと揚げゴマ豆腐のワインソース。ゴマ豆腐やフォアグラを別々に食べても美味しいのであるが、すべてを一緒に口に含むと、ゴマ豆腐がふぐの白子のように感じるから不思議である。ピノノワールを使ったソースとの相性も絶妙だ。

そもそも焼酎はアルコール度数が高く生(き)のままでは料理よりも焼酎が勝ってしまう。銘柄の特徴を引き出しながら、それぞれの料理とどうバランスさせるかが大切である。水で薄めていったら個性がトーンダウンしてしまって、銘柄自体の良し悪しを見直すことになる。結果的には薄めても個性がトーンダウンしないものを選ぶことになる。ある意味ではこれが良い焼酎であるかどうかを判断する尺度でもあるというわけだ。

割り方、温度帯で楽しむ「水のカクテル」は料理との相性でも、想像を超えたマリアージュを楽しめる。この意外性こそがデギュスタシオンディナーの楽しさでもある。
プロファイル/菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。