ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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NYジャピオン416号(2007.8.3?8.9)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
NYジャピオン,ヘベスクール
今宵の逸品「ヘベスクール」京屋酒造(宮崎)リキュール/20度
本格芋焼酎に宮崎特産の果実「平兵衛酢」を漬け込んだリキュール。蔵元がミクソロジストとなった果実漬け込みの本格焼酎リキュール。

「ミクソロジスト(Mixologist)」という職種があることをニューヨークで初めて知った。類似の職種には「カクテリスト(Cocktailist)」というのもあるらしい。

後者がカクテルの歴史からレシピまで現存するものを網羅するのに対してミクソロジストは「混ぜ物学」とでもいおうか、化学の実験のように様々な素材を組み合わせ、混ぜ合わせ、シェイクし、ステアし、色合いやスタイルまで含め、新種を創造するという。依頼主は様々なドリンクメーカーらしいが、このような職種が成立すること自体がいかにもニューヨークらしい。

日本ではバーテンダー協会がウォッカの特定商品などをテーマにコンテストを開催し、協賛メーカーは優勝レシピを販売に生かすことがある。しかしながら本格焼酎や日本酒は混ぜものを文化的に嫌うため、国内では協賛することも稀である。

ところが、意に反して海外ではSakeカクテルは一定の地位を築きつつあり、本格焼酎に果実を漬け込んだカクテルはロンドンでもニューヨークでも人気と聞く。

実際のところ甲類焼酎ではなく本格焼酎で漬けた梅酒は最高の味わいである。35度以上の原酒に近いものであれば芋、米、麦などで楽しめる。

ミクソロジストよろしく様々な果実で楽しんでみてはどうだろうか。季節ごとの新鮮な果実を漬け込んでみても楽しい。あまり好きな焼酎ではないと思ったら輪切りにしたレモンを1日漬け込むだけでもよい。ソーダ割りで夏のパーティによいはずである。
プロファイル/菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。