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| ■NYジャピオン422号(2007.9.14〜9.20) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |
今宵の逸品「八起」太久保酒造(鹿児島大崎町)
本格芋焼酎30度/原材料:さつまいも・米・黒麹 |
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「八起」という「七転び八起き」にちなんだネーミングで新商品が発売された。スイングタイプで揺れ動くボトル容器は白磁の陶器製。ギフト需要を喚起し、人気で品薄の商品となっている。
この銘柄にはウラ話がある。今年春、12人の被告全員に無罪判決が出た鹿児島県の公職選挙法違反事件で、警察に「主犯」扱いされた中山信一さんがこの蔵のオーナーである。
一代で農業生産法人を鹿児島有数の企業にした立身出世の方で、出馬当選後、支援者買収の嫌疑から逮捕・起訴され取り調べは1年以上に及んだという。一切罪状を認めず、自白の強要にも屈せず、調書への署名をひたすらに拒み、企業の存続も危うい状況の中、自らの潔白を貫いた。
日本の検察制度では、起訴されればほとんどが有罪という。証言者が自殺するなど、無実を証明することの難しさは想像を絶するものであった。無罪判決後、検察は控訴せず、無罪判決は確定した。その中山社長の支援者が発起人となってプロデュースされたのが、この「八起」である。
この特別な酒には蔵元の“スピリッツ(魂)”が詰まっている。努力した人だけに贈られる「八起」、銘柄にも味わいにも贈る想いの詰まった焼酎である。
さつまいもの卸会社を親会社に持つだけに、どこよりも良質な芋が入手可能。芋のふっくらとした甘い香り、黒麹、常圧の厚みのある味わい。
プロファイル/菱沼 勇人(ひしぬまはやと)
1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業なヌ日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |
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