ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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■NYジャピオン426号(2007.10.12〜10.18)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
今宵の逸品「夜空のむこう
窓乃梅酒造(佐賀、久保田町)/本格麦焼酎25度
NYジャピオン
長野県は八ヶ岳の西山麓に実家が山小屋を持っていることから、趣味で燻製を作ることがある。年末年始など長期で休みを取れる時に限られるが、いい加減なつくりでも手作りならではの味わいがあり、家族にも好評である。

麻布の肉屋に8キロほどの豚バラ肉を注文し、ありったけのハーブ、スパイス類を用意する。塩や三温糖、黒糖などで漬け込んだ5日後、塩抜きして一夜干しし、翌日には燻製を始める。スモーカーは海外からわざわざ持ち帰ったもので、1回に4キロほど入るBrinkman製である。桜やりんごなどのチップで燻すこと1時間強、飴色になった豚バラ燻製が出来上がる。8キロの場合には2回、3時間ほどはかかる。

途中、チップを足したり温度を見たり、燻煙を浴びながらの焼酎がまた格別である。黒麹の芋焼酎をグビリ、出来具合の確認とばかりナイフで脂身の端をカットして食しては、またまたグビリ。芋焼酎もいいが、黒麹の麦焼酎との相性もまた良い。どうも脂身のクセの強いものには黒麹の相性が良いようである。

出来上がった燻製にはオリジナルのシールを作成して貼りこむ。「賞味期限くさるまで」とか「製造者ドラン燻」とか、かなりいい加減なことが書いてあるが、これもご愛嬌。近所の小料理屋に持ち込んで作ってもらう「豚バラの陶板焼き」もまた楽しみである。
黒麹で仕込んだこってりとした甘味と、ライムやスダチのような柑橘系のつややかな香りが特徴の麦焼酎。

プロファイル/菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。