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| ■NYジャピオン428号(2007.10.26〜11.01) |
| 酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記 |
| 今宵の逸品「諸葛」 |
| 櫻の郷醸造合名会社(宮崎・北郷町)/本格芋焼酎25度/原材料:甘藷・米麹 |
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「イワシのつみれ椀、ふぐ刺しと唐揚げ、コロッケ、地鶏のサラダ、松茸ご飯」以上。一の橋近くの馴染みの店で昨夜頼んだオーダーである。3人で「河童の誘い水」2本空けてもお一人様7千円。ここのオーナーシェフ佐藤さんは早稲田大学山岳部から出版社を経て、カウンター8席だけの小料理屋を5年ほど前に開店した。独学でふぐ調理師免許も昨年取得し、「ふぐの白子、ちょっとだけ焼いて」なんてオーダーも許してくれる。奥様の実家が築地の仲買ということもあり、本マグロの刺身もテッペンやカマシタなど常時良いものが安定的に入る。
この店を紹介してくれたフォトグラファーは20年以上の付き合い。翌週には二の橋近くに勤務する友人を連れて行ったら、なんと佐藤さんは、彼が以前勤めていた会社の直属の上司だったとか。オーストラリアの友人を連れて行けばくだんのフォトグラファーの隣に住んでいたとか、誰を連れて行っても、何らかの縁があるから不思議である。
焼酎も自分が好きな商品しか置かない。入り口には「甕雫」の「極」が鎮座し、鹿児島や宮崎の旨い焼酎が飲める。この店を紹介した蔵元さんも時々訪れる、隠れた名店である。
実は蔵元さんに頼まれて佐藤さんと新商品のブレンドを研究したこともある。この焼酎が「諸葛」で、甕仕込み5年で販売開始したが、あまりの人気で貯蔵酒が足りずに、最近は貯蔵年数が3年になってしまった。惜しい。
菱沼 勇人(ひしぬまはやと)
1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 |
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