ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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■NYジャピオン430号(2007.11.9〜11.15)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
今宵の逸品「夢志野
壱岐焼酎協業組合(長崎・壱岐)本格麦焼酎25度/大麦・米麹
NYジャピオン430号
リーデル社製のグラスは産地によって異なる個性のワインから最高の味わいを引き出すため、その形状を様々に変えている。ソムリエシリーズにいたってはその種類、30以上。リーデルで言えば「ウ」の口で飲むシャンパンフリュートは口径が小さく、舌を広げずに勢いよくのどの奥までシャンパンを流し込むことができる。舌の両端には苦味を感じる味らいがあるため、発泡特有の苦味を感じさせずにのど元まで発泡感をストレートに味わえる形状となっている。

似たように日本酒の猪口も「ウ」の口で飲むタイプと「エ」の口で飲むタイプでは味わいが変わる。実験するとよくわかるが「エ」の口で飲む平らな猪口は空気との接触面積も大きく、舌全体で味わうことができる。

焼酎では有田焼の若手グループが集まって作っている「香酒杯」がおすすめである。リーデルのワイングラス、ボルドータイプに近い形状で、焼酎の香りを存分に酒器に保つことができる。広口で香りを十分に楽しみながら「エ」の口で飲める。この形状が15度程度まで割って飲む本格焼酎にぴったりである。

ちなみにリーデル社のグラッパグラスやコニャックグラスの口径は小さい。ストレートで楽しむことを前提としているから、強いアルコールの揮発感を抑えるためであろう。香りや味わいを楽しむための形状であるが、それぞれに意味がありなかなかに楽しい。一度大ぶりのワイングラスに氷一つ程度の焼酎の水割りを試していただきたい。香りも味わいもいつもとはちょっと違うはずである。

有田焼ではないが志野焼きのように滑らかで艶のある味わい。シルキーな味わいと米麹由来の甘味が楽しめる。リーデルグラスで飲みたい麦焼酎。

菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。