ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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■NYジャピオン432号(2007.11.23〜11.29)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
今宵の逸品「天王山の虎」(鹿児島・曽於)/本格芋焼酎30度
NYジャピオン/天王山の虎
今宵の逸品/天王山の虎/太久保酒造(鹿児島・曽於)
本格芋焼酎30度 750ml/原材料:芋・米麹国内産「ヒノヒカリ」を使った芋焼酎、サツマイモも国内産の「紅おとめ」を焼き加工し、伝統の黒麹、常圧蒸留で仕込んだもの。
濃く甘く、それでいてエレガントな芋焼酎。
明けましておめでとうございます。

全国米穀取引・価格形成センターで11月28日にあったコメ取引で、北海道産の「ほしのゆめ」「ななつぼし」の落札価格が「コシヒカリ(山形産)」の落札価格を上回ったという。20年後の米の名産地は温暖化の影響などで東北、北陸から北海道に移っているのかもしれない。

全国的にも水田に水を引く時期に水温が高すぎて、米粒が白濁することも問題になっている。ワインの世界でもイギリス産がよくなっているとか、ブルゴーニュでも標高の高い畑が注目されているということを聞く。農産物の変化は世界的な傾向なのであろう。

焼酎原料の米は芋焼酎でも米焼酎でもほとんどがタイ米である。コストが安い破砕米は米粒の表面積を大きくして麹カビを繁殖させやすい。

国産米を使う蔵元では九州産の「ヒノヒカリ」が代表銘柄。タイ米と比較すると焼酎の香りは華やかで味わいに甘みも出る。清酒と同様、米の品種や米麹の出来によって酒質に大きな影響をもたらすため、昔ながらの「室(むろ)」を使って手仕事で製麹作業を行う蔵もある。

一度体験したことがあるが、汗だくで手でほぐしながら香りをかぐと栗のような香りがする。国産米、手麹仕込みでしか体験できない香りである。

いずれは「ヒノヒカリは最近ダメで、北海道産を使っているよ」なんて声が聞かれるのかもしれない。

菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。