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| ■モノマガジン(2008.02.16) |
| 酒匠 菱沼 勇人の焼酎道楽 |
| 「平八郎」京屋酒造(宮崎・日南市)本格芋焼酎25度 2,363円 |
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海外での試飲会やディナー会で外国人に向けて焼酎の味わいや個性を説明する機会が多いせいか、プロがテイスティングした英語コメントはとても参考になる。味わいや香りの官能表現というのはその人の歴史や経験値に基づくもので、育った環境や食べているものが違えば表現の方法はまったく異なるものになる。
今回紹介する「平八郎」は黒麹独特のカルメラのような独特の甘い香りと鼻腔に抜けるボリューム感が魅力の芋焼酎であるが、若者に「カルメラ」といってもまったく通じない。この時点で世代格差を感じてしまうというわけである。
外国人が表現するとどうなるか。米国でもっとも権威のあるワイン、スピリッツのコンペティション、The
Beverage Testing Institute
(http://www.tastings.com/)において金賞を受賞した折の審査員コメントを翻訳すると「ブラウンシュガー、メイプル、炒ったナッツの芳香。口にふくめると、ピュアなタピオカ、ホワイトナッツ、ヤギの牛乳カスタード、スパイスの味わい、ドライなミディアムボディ。飲んだ後には、はちきれんばかりの口中での充実感とミントのアロマティックさ。口の中に残るマイルドなピンクペッパーコーンの香り。野趣あふれるが、ピュアな味わい」となる。疑問符もあるが思わず唸る官能表現だ。
BTIによる受賞テイスティングコメント
Clear with a silvery cast. Brown
sugar, malt-o-meal,toasted
nut,mineral,and baked date aromas.
A round,satiny
entry leads to a dryish medium
body of pure
tapiokca,white nut,goat's milk
custard, and
peppery spice. Finishes with
a vibrant minerai
dust,mint gum,and mild pink peppercom
fade.
Graet intensity and purity.(BTIより)
2007年BTIゴールドメダル受賞(90点)
伝承の大甕が並ぶ蔵の雰囲気は朝の連続テレビドラマ「わかば」のロケ地に選ばれた。
昭和初期から使われているコルニッシュボイラーは柔らかい蒸気で芋を蒸し上げる。宮崎駿のアニメに登場しそうな独自の味がある。 |
菱沼 勇人(ひしぬまはやと)
1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。
酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。 | |