ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新させます

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「幻の焼酎ルネッサンス」
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■モノマガジン(2007.12.16)
酒匠 菱沼 勇人の焼酎道
「愉〜愉」/壱岐の華(長崎県・壱岐)/本格麦焼酎20度
720ml/原材料:大麦・米麹/価格1575円
モノマガジン,愉〜愉
伝統と革新はある意味で振り子のようなもので革新が過ぎれば揺れ戻しにあう。麦焼酎の領域では戦後の革新派が「いいちこ」「銀座のすずめ」などの減圧蒸留の大分麦焼酎、もうひとつの革新派は「百年の孤独」や「夢想千楽」「尋ね鳥」に代表されるようなオーク樽やシェリー樽に貯蔵された原酒ものである。あまり知られていないが本格焼酎として売るためには琥珀色の度合いにも規制がある。スコッチやウィスキーとの差別化のためか、長期の樽貯蔵で色が一定以上に濃くなるとスピリッツとなり酒税も大きく変わる。革新も行き過ぎると本来の焼酎領域から逸脱することになる。

対する保守、伝統固持の代表銘柄は「兼八」や「山の守」「天の川」など。かなりマニアックな領域で、敢えて湯割で香りを楽しむぐらいの気合が必要である。強烈な個性を押し出す銘柄に共通するのは「常圧蒸留」であること。壱岐の島は470年以上の歴史をもつ麦焼酎発祥の地であり、米麹の使用と常圧蒸留が壱岐の伝統である。それでも現在では減圧蒸留が主流になっており、常圧蒸留だけにこだわる蔵は今では3社だけとなった。

「壱岐の華」は3兄弟の結束で壱岐伝統の常圧蒸留酒のみをつくる蔵元である。「初代嘉助」や「昭和仕込み」など昭和30年代のノスタルジックな雰囲気の一升瓶ものにファンも多い。常圧蒸留ながら気軽に飲める個性で選ぶなら「愉〜愉」である。伝統と革新の二面性をもつ新しい味わいはロックでやりたい。杜氏のカンや技術を近代設備に写しこんだ常圧蒸留酒はとてもスムースで米麹由来の甘味が心地よい。ほのかに香る干草やディルのような香りは地鶏との相性も抜群である。飲食店の激戦区、恵比寿のレトロモダンな居酒屋で飲みたい本格麦焼酎。
炭火串焼きと石焼まぜ御飯:肴や恵っちゃん
住所:東京都渋谷区恵比寿1-22-13
電話:09-3446-7998/営業時間:17:00〜翌朝5:00/愉〜愉580円

「昭和仕込み」のデザインからは伝統を守りながらも現代に通用する洒落を感じる。先代から代表を引き継いだばかりの長男長田浩義氏。次男が福岡支店、三男が大阪支店を守るまさに3本の矢のような3兄弟経営。

菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定酒匠(さかしょう)、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。