ルネサンス・プロジェクトは、地場に埋もれている幻の焼酎を発掘・復興・革新!


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■NYジャピオン444号(2008.02.22〜02.28)
酒匠 菱沼勇人の のんだくれ日記
今週の逸品「銀の梅」目野酒造(福岡県柳川市)/リキュール9度
原材料:梅・氷砂糖・大吟醸清酒
今年から「どぶろく」を販売開始した蔵元の秘蔵梅酒。精米歩合40%の純米大吟醸酒に玉栄という大粒の梅を漬け込んでいる。まさに大人の高級リキュール

NYCやロンドンでは果実を本格焼酎に漬け込んだリキュールを供する店もあるが、日本で同じことをやろうとすると、これがなかなかに難しい。実は飲食店が自家製造した果実酒などを顧客に提供すると酒税法違反となりかねないのだ。一般市販の蒸留酒を使って作った酒がなぜ製造免許が必要なのか、カクテルのことを考えてもまったくおかしな法律だが、この法律がようやく変わった。

元々は北海道ニセコのペンションが、自家製造したリキュールを顧客に有料で提供したことで摘発され、その後署名運動を経て陳情などが行われていた。結果として構造改革特区という形で、「どぶろく」など従来は厳しく規制されていた酒づくりと販売規制が緩和されることになった。名目は地域の観光振興ということで、地元の手作りリキュールを土産としてなら造ってよかろうと相成った。

福岡などでは、料亭の味として独自レシピで漬け込んだ明太子などが人気である。これと同様に「ふくや特選」のような老舗ブランドリキュールが発売される可能性もある。

最近人気の「駅弁」は、地元駅で売る量の数十倍をデパートのフェアで売り切るという。料亭や地域ブランドリキュールも、更なる法改正で、自店のみならずデパート進出なんてこともあるかもしれない。今年はリキュール・どぶろく解禁元年である。

菱沼 勇人(ひしぬまはやと)

1961年生まれ。オーバルワン株式会社代表取締役。SSI認定日本酒学講師、酒匠、きき酒師、焼酎アドバイザー、SSI東京支部役員。学生ベンチャーで起業。98年に独立創業し現職。ヒト、モノ、カネ、ITにプラスして地場産業など日本伝統文化の「イキ」を追求する。日本再生の現場主義経営者。

※酒匠(さかしょう:Master of SAKE Sommelier)とは「きき酒師」の上位資格、目指すのは究極のテイスター。日本酒の酒米品種もきき分ける嗅覚を持つ。SSI認定。